ビーズ人形
私はビーズ細工を始めて23年になる。当初は型紙を見ていたが、いつしか手が勝手に動くようになった。何を作るのかおぼろげにイメージして、針金を切って、後は手に任せる。それもアクセサリーではなく、立体的な人形だ。
アイルランドの守護聖人、聖パトリック。4世紀に奴隷としてアイルランドへ売り飛ばされた貴族の青年だったが、自由の身になってから司祭叙階、アイルランドへ伝道しに戻った。特に三つ葉クローバー、つまりシャムロックを用いて三位一体の説明をした話は有名だ。ここではシャムロックの中に立たせて撮影。
中にちゃんと足がある。
頭部はパールビーズ。
妖精さんとレプラコーン。妖精さんは悪気がないが身勝手。我が子が可愛くなければ、平気で人間の子と取り換えっこするし、踊りの輪に人間をいれるが、一曲が人間時間の300年だということを告知してあげない。ちなみにキノコが輪になって生えているのは妖精さんたちが踊った跡だ。
レプラコーンはずるがしこいおじさんの精だ。虹の果てにある、金貨が詰まった壺をダシに人間をだますことが趣味だが、男しかいない。そのため、人口は増えない。レプラコーンは基本的に不老不死だが、天敵が2つある。それは人間の不信心と、酒である。近年は特に人間の不信心に打撃を受けている。